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happy birthday 2

横浜に着いてからすぐ、お昼を食べました。

おなかが満たされると機嫌が良くなるワタシ…。
「早いとこバッグ買って、どこかに連れて行ってもらおう!!」
と企み、店をまわったのですが、どうしても気に入ったものがない…。

かわいい!欲しい!と思うものは予算オーバー。

そしてまた不機嫌になるワタシ。

結局また地元に戻ることになりました。

電車に乗ったら、知らないうちに眠っていて…
彼に起こされて電車を降りるとすでに16時。

彼も焦りと疲れで「これは?」「あれは?」って聞いて来たけど、私は見向きもせず首を横に振り続けました。

「なんでこんな誕生日なの?!友達と過ごしたほうが良かった!!」

って心の中はぐちゃぐちゃ。

途中で会社の人や、ママからメールがきて
「もうやだ。泣きそう」
とメールを打ちました。悔しくて涙が出て来たけど、そして彼も気付いていたけど何も言わなくて。


そしたらディスプレイされてるバッグで「あっ!!」と思うものがありました。
彼に「これ…」というと

「俺はあんまあり好きじゃない」
って。

その発言にカッとなって
「私の欲しいものを買うんでしょ?」
と語気を強めてしまいました…。

やっとバッグを買い、店を出ると彼が
「ちょっとタバコ。」

私は離れたベンチで一人座っていました。

もうすぐ16:30。

去年は彼氏がいなかったから、友達がお祝いしてくれた。
そのあとみんなでお泊まりしたんだっけ。
次の日出勤だった友人まで、私を心配してくれてわざわざ泊まってくれたんだ。

…。

それに比べて今年は!!


「ねぇ。なんで機嫌悪いの?」
タバコから戻った彼が隣に座って私に問いかけました。

顔は全然笑ってなくて。

黙っていたら

「結局、お前は俺が何しても気に入らないんだろ!!!」

って。
怒鳴られた…?

そしたら私もスイッチが入ってしまって、泣きながら

「もういい!!話があるから家に帰ろう!!」

このとき私は『別れ』を決意していたのかも。
イベントがくる度にイライラして泣くのはもうたくさん。
もっと私を喜ばせてくれる人がいるはず。


駅からアパートまで、いつもの2倍速で無言で歩きました。

あっと言う間にアパートについて荷物をおろすと、私も彼も無言のまま。

彼が
「なんで機嫌が悪いの?俺何かした?」
って。

この人はどんだけ鈍感なんだろう…。


「どうしてバイクできたの?昨日のメールの返事もないし、今朝だって『これから家出るよ』とか連絡ないし。」

「それはさっき言ったよな?メールが未送信になってたって!!」

「言ってないよ!!」

「言っただろ!!マジいい加減にしてくれよ。それにさっき買ったバッグだって、俺が『これは?』って聞いたヤツだよ。お前は見もしないで『かわいくない』とか言ってたけどさ。」

「知らないよ。」

「はぁ?!」

「…今日だってどうするつもりなの?もう16時半だよ?!どこかに行こうとかないの?!」

すると。


「今日はバッグ買ったらお台場に行く予定だったんだよ!!それでクルージングするはずだったんだよ。」


って。

え?

聞いてない。

「でもバッグがなくて、でもお前が欲しいって言うから横浜に行ってさ。もう時間ないし、船には乗れないけど。」

悲しそうな彼の声を聞いたら、涙がドバーッって出て来た。


「聞いてないよ。知らなかったんだもん。」
ってやっとの思いでしゃべると、彼がこう言ったんです。


「だからー、お前を驚かせたかったから内緒でやりたかったんだよ。」


「なんでちょっとぐらい言ってくれなかったの?!『今日は俺に任せとけ』とか…。またいつもみたいに何も考えてないんだと思って、すごいワガママ言っちゃった!!
もし知ってたら、バッグだってなかった時点で諦めたのに!!」

そして罪悪感やら最低な自分にウンザリで、わんわん泣く私。


ため息まじりに彼が私の腕をひっぱって
「ごめん。内緒にしたくて。何も言わなかった俺が悪い。」
って抱きしめてくれました。

本当に私サイテー。

人類で一番サイテー!!!!!!!!!!

彼がせっかくサプライズで計画してくれたことを、台無しにしてしまった!!!!!

「本当にごめんなさい!!」
泣きながら必死に謝りました。


私、バカじゃないの?

本当に最低最悪!!!

どうしよう!!!


私があまりにも泣くので、彼も「もういいよ、ほら、今日は天気も悪かったし。船は微妙かなーって思ってたんだ。」って必死に慰める…。

でも天気の問題じゃないし。
私の性格の問題であって。


「でも、18時から品川で店とってあるからさ。それまでに泣き止んで、顔直して行こう(笑)」

「顔?ひどい?」

「うん(笑)くしゃってなってる(笑)」


そして彼、大爆笑。
「わははー!!くしゃ子だ、くしゃ子!!」

『くしゃおじさん』ならぬ、『くしゃ子』の誕生です…。

あぁ
彼が笑ってくれた。

こんな最低最悪、悪魔みたいな彼女なのに。

ぎゅって抱きしめてくれる。

あったかい。


(つづく)

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